大正7年10月28日に宇和島の地で㈱堀部彦次郎商店として創立した弊社は、大正、昭和、平成、そして令和の時代を地域と共に歩み続け、平成30年には、会社創立100周年を迎えることができました。これもひとえに地域の皆様、長年お取引頂いたお客様、仕入先様、金融機関様、株主の皆様、働いて頂いた社員の皆さん、その他多くの方々のおかげと深く感謝申し上げます。
この100年間は国際情勢、日本の人口や産業構造、そして地元産業や人々の生活スタイルも大きく変わりました。また、経済活動や暮らしを支えるエネルギーや交通手段も変化を続けており、特にエネルギー分野は、石炭から石油、LPガス、電気へ、そして、原子力、天然ガス、更には、太陽光発電、風力発電、水素等の再生可能エネルギーの活用が活発になる時代を迎えています。昨年からは脱炭素化社会を目指した動きも本格化しました。また、交通手段も、船舶や鉄道の利用に加えて、人口の増加と共に乗用車、バス、トラックの保有台数が急激に増え、最近では車の高度化、自動化、脱炭素化が進み所有方法も変わりつつあります。更に、地元の基幹産業も漁業、柑橘栽培から、真珠養殖が加わり、そして現在では海面養殖、食品加工も盛んになっています。
弊社の事業も展開エリアも時代とともに変わりました。戦前は、四国西南部一帯から大阪、岡山に拠点がありましたが、戦後は愛媛中南予、高知県西南部を中心に燃料油、肥料、飼料食品の販売と給油所を多数展開し、モータリゼーションが進むと共に会社も発展して参りました。現在は、石油製品、LPガスを主体としたエネルギー供給事業、ENEOSマークの直営店14店(グループ計17店)や車検・鈑金の3工場を拠点としたカーライフサポート事業、そして、肥料、水産飼料、食品加工原材料の供給し愛媛県西南部(南予)の地元産業である柑橘類栽培、海面養殖、食品加工の支援事業をグループ会社6社と共に展開しております。
今後も、次の100年を目指し、事業の三つの柱である、①多様なエネルギーの安定供給と災害対応拠点、②地域のコンシェルジュとして新モビリティ社会への貢献、③地元産業に対する資材、技術、人財の支援を中心に、地域社会の課題解決の基盤となる(インフラ)事業を進化、発展させて参ります。また、企業にとって最も大切な資源も一つである各事業の次世代を担う人財を育成、創出するため①正しい生き方、考え方を高める三原産業グループ・フィロソフィの学びと実践、②リーダーとして仕事力と人間力を高める「12の力」の向上③健康経営に注力し、互いに磨き、成長する組織づくりを進めます。 弊社の存在意義は、共に働く仲間が物心共に幸せなることです。そして、働く社員が幸せになることが、お客様満足を向上させ、会社の業績が上がります。このプラスの循環の実現を目指して参りますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
「今までも、これからも、暮らしと産業を支える地域インフラカンパニー 三原産業」